サカゲーのフルマニュアル操作とは?
ここでは、サッカーゲームの「フルマニュアル操作」について説明します。それは現在のサカゲーを、次世代、次のステージに進化させる唯一の方法です。そして、サカゲーの歴史と操作方法の深い関係についても紹介します。
現在、FIFAやウイイレなどのサッカーゲームの初期設定はアシスト操作になっています。これはすべての操作の方向指定がゲーム側によって自動調整(補整)されており、非常に限られた事しかできないようになっています。
具体的には
・パスなら味方の選手の誰を狙うかを選択
・シュートならゴール枠内のどこを狙うかを選択
つまりプレイヤーが実際に行っている操作としては、パスの場合なら味方の選手の誰か一人を指定、シュートならゴール枠内のどこを狙うかを指定しているだけになります。方向指定という意味ではこれ以外のことはできません。(スルーパスはスペースに出ますが、プレイヤーがやっている事は結局誰を狙うかを指定しているだけです)
現在、ゲームで利用しているアナログコントローラー(左スティック)では、ボールを保持している選手から見て360度すべての方向を指定する事ができます。しかしアシスト操作の場合は、そういった自由な方向指定は殆ど意味が無く、単純にその方向に近い「選手を指定しているだけ」という事です。結果として、ボールを蹴る方向はゲーム側によって自動的に調整されます。

サッカーのアクションゲームでありながら、プレイヤーはパスやシュートの微妙な方向を「操作で狙う」という行為は実際には行っていないのです。
これに対して、フルマニュアル操作とは、左スティックで操作した360度自由な方向に実際にボールを蹴るようにする設定となります。実際にプレイヤーが自分の「操作で狙う」わけです。当然狙いが狂えばパスは通らないし、シュートも外れます。同じパスを出すにしても、受け手の足元に出すのか、右側に出すのか、左側に出すのか、あるいは前方のスペースに出すのか、引いてこさせるのか、全ては自分の指先次第です。

フルマニュアルは、自分の好きな方向に自由にボールを蹴るという、単純ですがサッカーの本質を最も自然に表現している操作方法であり、ゲーム内にサッカー本来の創造性をもたらします。これは決して上級者の為だけのものではなく、誰もがサッカーゲームをより楽しむ事ができる方法なのです。またプレイヤーによるミスの幅が広く競技性も高い為、サッカーゲームを e-Sports として考える場合に最適な操作方法といえます。
この操作を導入すればサッカーゲームは今までとまったく別のゲームに生まれ変ります。実際にピッチでボールを蹴っているサッカー選手と同じ感覚になれるのです。これこそ真の次世代サッカーゲームだと私は考えています。サカゲーファンなら導入しない手は無いでしょう。
この設定で対人戦をしてみれば、今までのサカゲーは何だったんだ!と驚く人も多いのではないかと思います。これは言葉で説明しても本当の意味で理解してもらうことは不可能です。是非一度、友達とフルマニュアル対戦を試してみてください。


ウイイレのフルマニュアル設定はこちらです。
FIFAシリーズのフルマニュアル設定はこちらです。
では、なぜ現在のサッカーゲームに制限の多いアシスト操作が定着しているのか?それはサカゲーの歴史と深いかかわりがあります。長くなりますが、時間がある方は以下の続きをどうぞ。
時は1990年代前半、サカゲー創成の時代に遡ります。当時はまだアナログコントローラーが世の中に存在せず、サカゲーは十字ボタンでプレイされていました。リアルサッカーが360度全方位であるのに対して、十字ボタン時代の作品は僅か8方向という圧倒的な制約の中でサッカーゲームアクションを成立させる必要があったのです。その為の苦肉の策としてアシスト操作の原型が出来上がりました。つまり「パスを出す方向ではなく選手を指定する」方法です。これならば十字ボタンでもなんとか狙う選手を指定する事ができたのです。

この時代、SFC、PSというコンシューマゲーム機の潮流の中でサカゲーのシミュレーション部分は目覚しい発展を遂げて行きました。しかしアクション部分(操作方法)については入力デバイスの制限により、リアルサッカーからは乖離した矛盾したシステムを前提にしている事に変わりありませんでした。
1997年11月20日、そんな時代に転機が訪れます。この日から発売されたプレイステーションにはデュアルショックというアナログコントローラが標準で添付されるようになったのです。このアナコンの登場によって方向指定は全方位360度シームレスな角度でできるようになりました。イマジネーションを阻害していた十字ボタンの制約は解消され、サカゲーは自分の思い通りの方向にパスやドリブルができるように飛躍的な進化を遂げる筈でした。

しかしサカゲーにおけるアナコンの導入はまったく進みませんでした。その原因としては以下の二つがあげられます。
★ゲームを一から作り直す必要がある為、十字ボタン時代から続く人気シリーズのゲームメーカーは大きな変革を嫌い導入する事ができなかった。
★上記により、アシスト操作の時代が余りにも長く続いた為、ユーザーはその操作に慣れきった状態となり、新しい操作へ乗り換えるには高い障壁ができた。
これらの理由により、アナコンが一般家庭に普及してから既に20年近く経過していますが、サカゲーの基本操作については未だに大昔の十字ボタンシステムがベースに残っているという驚くべき状態になっています。十字ボタン時代を知らない世代でさえ、アナログコントローラーで今もその制約を受け続けているのです。
その中でゲームメーカー側は徐々にですがアナログコントローラーを有効に使えるように改善してきています。FIFAシリーズは2008年頃からフルマニュアル操作設定が可能となりました。私も長年FIFAでフルマニュアルを楽しませて貰いました。ウイイレシリーズについては2012年頃から取り組みが始められ、2016年でやっと私自身も納得の域に到達しました。
これまではフルマニュアルという概念を伝える事はできても、それを体現できるメジャーなゲームが存在しなかった為、積極的なアピールはできませんでした。しかし最新のサカゲーでは全方位のリアルサッカーアクションを表現できる舞台が既に整っています。次はユーザー側が次世代の操作方法へ挑戦を始めるべき時です。特に競技性の高さがその面白さと直結する e-Sports の分野では、いち早くこの操作を導入すべきではないかと私は思っています。
ウイイレ フルマニュアル操作での対戦 参考動画
現在、FIFAやウイイレなどのサッカーゲームの初期設定はアシスト操作になっています。これはすべての操作の方向指定がゲーム側によって自動調整(補整)されており、非常に限られた事しかできないようになっています。
具体的には
・パスなら味方の選手の誰を狙うかを選択
・シュートならゴール枠内のどこを狙うかを選択
つまりプレイヤーが実際に行っている操作としては、パスの場合なら味方の選手の誰か一人を指定、シュートならゴール枠内のどこを狙うかを指定しているだけになります。方向指定という意味ではこれ以外のことはできません。(スルーパスはスペースに出ますが、プレイヤーがやっている事は結局誰を狙うかを指定しているだけです)
現在、ゲームで利用しているアナログコントローラー(左スティック)では、ボールを保持している選手から見て360度すべての方向を指定する事ができます。しかしアシスト操作の場合は、そういった自由な方向指定は殆ど意味が無く、単純にその方向に近い「選手を指定しているだけ」という事です。結果として、ボールを蹴る方向はゲーム側によって自動的に調整されます。

サッカーのアクションゲームでありながら、プレイヤーはパスやシュートの微妙な方向を「操作で狙う」という行為は実際には行っていないのです。
これに対して、フルマニュアル操作とは、左スティックで操作した360度自由な方向に実際にボールを蹴るようにする設定となります。実際にプレイヤーが自分の「操作で狙う」わけです。当然狙いが狂えばパスは通らないし、シュートも外れます。同じパスを出すにしても、受け手の足元に出すのか、右側に出すのか、左側に出すのか、あるいは前方のスペースに出すのか、引いてこさせるのか、全ては自分の指先次第です。

フルマニュアルは、自分の好きな方向に自由にボールを蹴るという、単純ですがサッカーの本質を最も自然に表現している操作方法であり、ゲーム内にサッカー本来の創造性をもたらします。これは決して上級者の為だけのものではなく、誰もがサッカーゲームをより楽しむ事ができる方法なのです。またプレイヤーによるミスの幅が広く競技性も高い為、サッカーゲームを e-Sports として考える場合に最適な操作方法といえます。
この操作を導入すればサッカーゲームは今までとまったく別のゲームに生まれ変ります。実際にピッチでボールを蹴っているサッカー選手と同じ感覚になれるのです。これこそ真の次世代サッカーゲームだと私は考えています。サカゲーファンなら導入しない手は無いでしょう。
この設定で対人戦をしてみれば、今までのサカゲーは何だったんだ!と驚く人も多いのではないかと思います。これは言葉で説明しても本当の意味で理解してもらうことは不可能です。是非一度、友達とフルマニュアル対戦を試してみてください。


ウイイレのフルマニュアル設定はこちらです。
FIFAシリーズのフルマニュアル設定はこちらです。
では、なぜ現在のサッカーゲームに制限の多いアシスト操作が定着しているのか?それはサカゲーの歴史と深いかかわりがあります。長くなりますが、時間がある方は以下の続きをどうぞ。
時は1990年代前半、サカゲー創成の時代に遡ります。当時はまだアナログコントローラーが世の中に存在せず、サカゲーは十字ボタンでプレイされていました。リアルサッカーが360度全方位であるのに対して、十字ボタン時代の作品は僅か8方向という圧倒的な制約の中でサッカーゲームアクションを成立させる必要があったのです。その為の苦肉の策としてアシスト操作の原型が出来上がりました。つまり「パスを出す方向ではなく選手を指定する」方法です。これならば十字ボタンでもなんとか狙う選手を指定する事ができたのです。

この時代、SFC、PSというコンシューマゲーム機の潮流の中でサカゲーのシミュレーション部分は目覚しい発展を遂げて行きました。しかしアクション部分(操作方法)については入力デバイスの制限により、リアルサッカーからは乖離した矛盾したシステムを前提にしている事に変わりありませんでした。
1997年11月20日、そんな時代に転機が訪れます。この日から発売されたプレイステーションにはデュアルショックというアナログコントローラが標準で添付されるようになったのです。このアナコンの登場によって方向指定は全方位360度シームレスな角度でできるようになりました。イマジネーションを阻害していた十字ボタンの制約は解消され、サカゲーは自分の思い通りの方向にパスやドリブルができるように飛躍的な進化を遂げる筈でした。

しかしサカゲーにおけるアナコンの導入はまったく進みませんでした。その原因としては以下の二つがあげられます。
★ゲームを一から作り直す必要がある為、十字ボタン時代から続く人気シリーズのゲームメーカーは大きな変革を嫌い導入する事ができなかった。
★上記により、アシスト操作の時代が余りにも長く続いた為、ユーザーはその操作に慣れきった状態となり、新しい操作へ乗り換えるには高い障壁ができた。
これらの理由により、アナコンが一般家庭に普及してから既に20年近く経過していますが、サカゲーの基本操作については未だに大昔の十字ボタンシステムがベースに残っているという驚くべき状態になっています。十字ボタン時代を知らない世代でさえ、アナログコントローラーで今もその制約を受け続けているのです。
その中でゲームメーカー側は徐々にですがアナログコントローラーを有効に使えるように改善してきています。FIFAシリーズは2008年頃からフルマニュアル操作設定が可能となりました。私も長年FIFAでフルマニュアルを楽しませて貰いました。ウイイレシリーズについては2012年頃から取り組みが始められ、2016年でやっと私自身も納得の域に到達しました。
これまではフルマニュアルという概念を伝える事はできても、それを体現できるメジャーなゲームが存在しなかった為、積極的なアピールはできませんでした。しかし最新のサカゲーでは全方位のリアルサッカーアクションを表現できる舞台が既に整っています。次はユーザー側が次世代の操作方法へ挑戦を始めるべき時です。特に競技性の高さがその面白さと直結する e-Sports の分野では、いち早くこの操作を導入すべきではないかと私は思っています。
ウイイレ フルマニュアル操作での対戦 参考動画
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コメント
スルーパスについて
フルマニュアル初心者
はじめまして。いつも更新楽しみにしてます。
フルマニュアルとまでは行きませんが、シュート以外は、マニュアル設定にしており楽しんでおります。シュートについてはどうも苦手で、折角、マニュアルパスで、スペースを生かした崩しをしたにもかかわらず、シュートを外してしまい。あ〜、と情け無くなる始末です。しかし、近い将来、必ずフルマニュアルを身につけたいと感じています。
さて、一つ質問ですが、フルマニュアル設定にした際、どうもスルーパスボタンの力加減が難しく感じております。具体的に申しますと、チョコンとボタンを押したはずなのに、エンドラインを割ってしまうことが多々あり、最近は、ゴロパスボタンでスペースにボールを出しています。皆さんそうなんでしょうか?また対処の方法でもあれば、ご教示下さい。よろしくお願いします。
フルマニュアルとまでは行きませんが、シュート以外は、マニュアル設定にしており楽しんでおります。シュートについてはどうも苦手で、折角、マニュアルパスで、スペースを生かした崩しをしたにもかかわらず、シュートを外してしまい。あ〜、と情け無くなる始末です。しかし、近い将来、必ずフルマニュアルを身につけたいと感じています。
さて、一つ質問ですが、フルマニュアル設定にした際、どうもスルーパスボタンの力加減が難しく感じております。具体的に申しますと、チョコンとボタンを押したはずなのに、エンドラインを割ってしまうことが多々あり、最近は、ゴロパスボタンでスペースにボールを出しています。皆さんそうなんでしょうか?また対処の方法でもあれば、ご教示下さい。よろしくお願いします。
感謝です
ありがとうございます。
skypeは利用していませんのでPSNの方でフレンド依頼させていただきますね。
ブログや動画の方も楽しみにしています。
skypeは利用していませんのでPSNの方でフレンド依頼させていただきますね。
ブログや動画の方も楽しみにしています。
対人オススメ
dddさん、コメントありがとうございます。そこまで来たのであれば次は対人フルマニュアルをオススメします。もう別世界の楽しさがありますよ。マッチングは期待しても無駄です、その為に専用のSkypeマッチング部屋を作っていますので案内しますよ。ボイスではなくテキストチャットですので気を使う事もありません。 skypeならsakalab_miyabi。PSNならsakalabまでフレンド依頼をお願いします。
No title
実際にウイイレ2016にてフルマニュアル操作を始めてみまして、すごく新鮮に感じます。
一度アシストONに戻してみましたが、パスコースがものすごく堅苦しく感じてしまいました。
まだまだへたくそですが楽しみたいと思います。
欠点はオンラインでなかなかマッチングしない事ですかね^^;
一度アシストONに戻してみましたが、パスコースがものすごく堅苦しく感じてしまいました。
まだまだへたくそですが楽しみたいと思います。
欠点はオンラインでなかなかマッチングしない事ですかね^^;
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« 次世代サッカーゲーム Sky e-Football l Home l 第1回 ウイイレ2016 FMRリーグ 参加プレイヤー紹介 »
https://twitter.com/sakalab_miyabi/status/722428799883694084
あと、もしよろしければPS4でフレンドになりましょう。 sakalab まで申請よろしくです(^^)/